ショートショートもよく読んだな

コミック「イキガミ」、星新一氏作品に似ると二女が抗議(読売新聞) - goo ニュース

この星新一氏の次女が「イキガミ」を出版した小学館に抗議文を送り、次女の運営する星新一公式サイトで抗議の内容が公開されました。
小学館からの回答も公式サイト上で公開しています。さらに問題となっている星新一の「生活維持省」を公開しているので、収録している「ボッコちゃん」新潮文庫を買わないでも読むことができます。

私の感想では、似ているけど盗作とはいえないだろうなぁ、というところです。
しかし小学館の編集者に星新一のこの作品を読んでいる人がいない、というのは問題ですねぇ。

星新一はショートショートと呼ばれる、1作品が10ページに満たないような小説ジャンルを確立させたSF界の偉人でした。作品数も多く、ショートショートはアイデアの宝庫。その作品のエッセンスは、普遍的なので今回のような似た作品が出てしまう。

もっと星新一の作品が読まれればいいのですけどね。
短くて読みやすく、その構成はあっ、と思わせるものが数多い。国語の教科書にもってこい。使っている教科書もあるようですが、あまり多くないですね。

高校の教科書に安部公房の作品があって、興味を持ち、「箱男」を読んだという経験を思い出しました。

星新一の作品は確かにつまらないものもあるけど、短くて読みやすい。読むべき作家のひとりで、それを編集者という仕事の人が読んでいない、というのは小学館も危ないなぁ、という感じですね。