ラッセルという人は聞いたことが無かったと思うが、哲学やパラドクスを扱う本は面白かったことがまま在ったので、買ってみた本。
ラッセルのパラドクスというのは集合についてのパラドクスなのだが、分かりやすい例だと次のようなものか(本文にあった)
「ある村の床屋の主人は、自分でひげを剃らない村人全ての人のひげを剃る。
この床屋の主人は村人なのだが、はたしてこの主人は自分のひげを剃るか否か?」
現実では当然ながら前提自体がおかしいわけだが、論理として考えたら、この床屋の主人は存在自体が矛盾する。
普通に(?)考えると、「AはBである」というような場合、真か偽しかないと思われそうだが、そうではなく、「真でも偽でもない状態がある」ことをこの本で気が付く。
新しい視点を気づかせてくれるからこの手の本が好きなんだな。