4月の入学シーズンに良く聞く話が新歓コンパで新入生(に限らないけど)が飲みすぎて急性アルコール中毒で病院搬入、あるいは死亡、といったニュースですが、11月から12月も学園祭~クリスマス(年末)でアルコールを飲む機会が増える時期です。
今の日本は大学生の飲酒に寛容ですから、この時期に急性アルコール中毒の事故が発生するのも当然といえます。
しかし未成年で死んでしまうのはなんとも痛ましいものです。
女子学生、学園祭後に急性アルコール中毒死 京都精華大
学園祭の打ち上げで校舎前で酒盛りをし、飲みすぎた未成年の女子学生が急性アルコール中毒で死亡した、というものです。
「無理に酒を飲ませた事実はなかった」ということですが、これは確かにその通りだと思います。新歓の時期に酒を飲み始め、半年かけてそれなりに日常的に飲むようになっていたのではないでしょうか。学園祭で盛り上がり、限界を知らずに飲んでしまい、急性アルコール中毒になってしまった、と。
しかし、この打ち上げに参加していた約100人の学生たちにも責任があります。上級生は特に未成年が飲酒しているのを黙認あるいは飲酒を勧めていたわけですから、保護責任者遺棄致死で告発されてしかるべきでしょう。
酒の未成年への販売はそれなりに規制が当たり前のようになってきたと思いますが、上級生が購入し、下級生もみんなで飲む、という学生仲間での飲み会において、未成年だから酒を飲まない/飲ませない、という当然の認識が広まるのはまだまだ先あるいは無理、なのかもしれません。
今の法律においては、満20歳未満の飲酒は禁止されているわけですから、新歓というようなイベントではなく、20歳飲酒解禁イベントみたいにしてそれまでは絶対に飲まさない、という文化をつくることが必要なのではないか、と思います。
飲酒は嗜好品ですから、好きじゃないという理由で飲まない自由があってしかるべきです。また、飲酒を人に勧めるのもよくありません。アルコールのデメリット(依存性、肝臓への過度の負担、発ガンリスクの増大)についてもっと社会に知らしむべきです。