連載方法が秀逸だと思う

まったりとしたい時には、ある種の4こまマンガがピッタリします。
たとえばこれ
らいか・デイズ 10 (まんがタイムコミックス)
むんこ
芳文社


まったりせざるを得ない時、というのは入院したときだと思います。検査があれば忙しいけど、一日の大部分はベッドの上で休んでいるだけ、という。なので見舞いにはマンガと小説を土産にする人が多いと思います。私も弟が入院したとき、「らいか・デイズ」1~4巻をプレゼントしました。
そうしたらこのまったりとしたほのぼの感にはまったらしく、最近、10巻を買ってきてました。4巻まで出ていたころから作者のむんこの作品が人気が出てきて、今ではむんこは連載誌の看板マンガになっているといっていいでしょう。

ところで、普通の連載マンガはひとつの雑誌でストーリーが展開します。4コママンガは、基本適にストーリーがないので、途中を抜かしても話が見えなくなることはありません。逆に言うと、途中を抜かしてもわからない。らいか・デイズ10巻は3つの雑誌「まんがホーム」「まんがタイムオリジナル」「むんこコレクション」で掲載されました。ちょっとヘビーなファンでなければすべての雑誌をチェックはできないでしょう。しかし、単行本になっていれば、すべてのエピソードを読むことができます。この読み抜かしたエピソードがある、という状態を掲載誌を分割することで生まれやすくしたことで、単行本の購入動機を増やしていると思います。これは出版社の巧い連載戦略だと思います。

あ、当然のように、単行本だけのエピソードというか書き下ろしも単行本売り上げ増の宣伝効果があります。
最近は単行本を包装して立ち読みできないようにしている店も多いので、裏表紙などに書かれている書き下ろしの一部だけ見せる、というのも購買意欲をそそる方法だと思います。ちょっとむかつくけど。