本の流通に衝撃となるのかも

本とは、出版社が版元を作り、印刷工場で印刷して、流通業者が日本中の本屋さんへ送り届け、それを私たちが本屋さんで購入する、というものだと思います。

本を製本するには、それなりの部数が必要だと思っていました。印刷機器というのは大型で、1冊だけで製本したらコストがかかりすぎて商売にならない、と。

ところが、1冊からでも製本できる機械があるそうです。

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目をつけたオンデマンド製本の正体


アメリカの会社ですが、「オンデマンド・ブックス社」が開発したインスタント製本気「エスプレッソ」は1分間で150ページをプリントアウトし、数分で1冊の本を製本してくれるそうです。

これはすごい。

本は物通業者が製本された本を町々の本屋へ配ります。私たちは本屋さんで本を手に取れるのも、流通制度がしっかりしているからです。地方だと雑誌の販売日が遅れているというのもありますが、通常の本であれば、それほど気にするものではないでしょう。

ところがこの機械があり、印刷データがあれば、その場で印刷できるので流通の手間が要りません。流通経費が下がれば本の価格も下がるかもしれません。

この機械ですが、1台およそ10万ドル(約900万円)ということです。
どういう形のデータがあれば印刷・製本できるのかは分かりませんが、データさえもらえる仕組みを作ればちょっとした空間に本屋を作ることが出来ます。データさえ作れるのであれば、自費出版も簡単でしょう。

ちょっと前にたけくまメモで、「町のパン屋さんのような出版社」という記事がありましたけど、地域に根ざしたような出版社が作れるような気がします。
数が売れれば機械も値下がりできるでしょうから、そうなれば町の印刷屋さんで導入して、簡単に本を作れるようにしたら面白いですね。

まだ大きさが結構あるのですが、小型化に成功すれば、よく見かける証明写真の自販機みたいに、本の自販機として使えるかも。