大食い報道のウソ

日テレ大食い番組二十数皿を「48皿」

この番組を見ていなかったので良くある「やらせ」かなとおもっていたけど、ちょっと考えるとこの記事は
面白い。
ぱっと見だと、単なる枚数の捏造か、と思われるけど、記事の気になったのは次のようなところ。
(1)タイトル。二十数皿と枚数があいまい。
(2)記事の中身:
>プロデューサーは「皿数ではなく品数でやった。1皿に春巻きが4本なら4品という計算。点心はふつう1人1個で注文する」などと弁明している。
(3)記事の中身:
>だが、同誌が同店で実際にギョーザを注文したところ、皿には6個のったギョーザが運ばれてきた

多分だけど、あまりに食べるので、最初のうち一皿に4個だったのを6個にし、8個にする、などと一皿の量が変化したんじゃないか。
放送が今年1月23日で記者の取材は最近だろうから半年も前のこと。テレビで報道した48枚、というのはビデオを確認すればわかるけど、
実際の枚数は覚えていなかったのだろう。最初から通常4個の量を8個にしていたのなら24枚を食べたはず。
そういう計算ができないのなら、途中で一皿の量が変化したのだろう、と推測される。
プロデューサーの発言「品数で・・・」というのも皿の数だと正確じゃないから、一皿の数を統一しよう、という表れとも思える。
で、どうせこちらで一皿の量を決めるんだから、通常4個を3個にして数えてもいいだろう、としたような気もする。
なぜなら、途中で一皿の量が変化したのなら、そういえば納得されるのに答えていない(まぁこの記事の編集でカットした、という可能性も大きいが)から

また変なのが実際にギョーザを注文したら、というくだり。なぜギョーザ? 大食いのビデオはあるはずだから、何を食べたのかは知っているはず。
記事の中でタレントの三宅智子が何を実際に二十数皿食べたのか、は書かれていない。点心ということで、シュウマイかもしれない。
大きいシュウマイだと一皿に2個、というのもあるだろう。
通常のギョーザであれば一皿には5個とか6個とかが普通。わざわざ個数の多いギョーザを注文し、あまつさえ記事のオチで使うとは。
皿の数をごまかした報道番組は非難されるべきだが(報道番組であるゆえに客観性が大事だ)、この記事自体もごまかしがあるのでどっちもどっち。