家内制手工業

マンガ制作は家内制手工業である。
家内制手工業はウィキペディアによると温存されている例として、伝統工芸品を扱う産業がでている。
いうなれば、機械化できないもの、人の手によってしか創られないものは、家内制手工業として残っている。マンガもそういったものだ。

雷句誠氏の小学館訴訟問題で表に出てきた出版社とマンガ家との関係の問題は、やはり中間にエージェントなり事務所なりのワンクッション置くことが必要なのかなぁ、とたけくまメモを読んで思う。

たけくまメモからのリンクで、マンガ界にエージェント制は馴染むのか?
というBLOGがあり、なるほどなぁと思うのが、「組合」だ。
日本の組合は企業内組合が多かったが、職業別組合がもっと作られていいはずで、マンガ家のための組合もあって良い。
アメリカでは職業別組合が広まっているようだが、日本ではまだまだのようだ。

マンガ家のための組合は、マンガ家だけではなく、コンテンツ作成関連の人たちを擁するものになればいいのではないか?と思う。

今後マンガは紙媒体への出版だけではなく、インターネットのコンテンツとしても配信されていく。いくつかのマンガは既にインターネットのサイトのコンテンツの一部として連載されているではないか。
インターネットというメディアを考えると、ビジネスモデルからの考え方の転換が必要になると思う。
基本的にインターネット上のコンテンツは無料(広告収入によるビジネスモデルで、視聴者は広告をみることでコンテンツを見ることが可能になる)だが、気に入ったコンテンツ製作者(=マンガ家含む)への投資を行うようにすればいい。
人気コンテンツの製作者は非公開のページがあり、有料で視聴可能にするとか。
こうしたコンテンツの作成と、ネットで公開する仕組みをつくることで、各視聴者とコンテンツ提供サイトとコンテンツ製作者の間を取り持つ仕事が発生し、エージェントが活躍できるのではないか?

マンガ市場は衰退しているらしい。
現状の市場規模ではエージェントの活躍は難しいのだろう、しかしマンガ提供の市場を開拓することで解決するのではないか?