一億総白痴ねぇ

テレビは日本人を「バカ」にしたか?―大宅壮一と「一億総白痴化」の時代

平凡社

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大宅壮一氏はテレビの黎明期からテレビ番組について苦言を呈してきた人らしい。私は視聴者を「バカ」にするような番組つくりとか「やらせ」についてテレビ番組の黎明期ごろからのことなどを伝えてくれるかと思って購入したが期待はずれであった。
本書の題『テレビは日本人を「バカ」にしたか?』という文章では2通りの解釈がある。すなわち、「視聴者は無知であるから、番組制作はテレビ会社の私欲を肥やすために作られたのか?」であり、「テレビの番組によって、視聴者はバカになっていった」である。
一億総白痴化の時代というのはそのとおりであろう。
最近のやらせに見られる、番組作成手法は視聴者をばかにしていると思われる。
本書はつまらないし、途中で読むのを止めようか、と思うほどであったが、なんとか読み終えた。

大宅壮一という人を知ったことが本書の良い点か。