公務員に必要なのは学歴では無い

大阪市職員400人学歴詐称、大卒者が高卒枠で就職(読売新聞) - goo ニュース

学歴詐欺はその通りなので、現行のルールに従わなかったのはそれなりのペナルティがあってしかるべきであるが、もともとの受験資格の決めかたがおかしい、と思う。
記事内に、「業務を支障なくこなしている」とあるが、それも当然で、高卒程度の学力が基準のところに大卒の人が受験しているのだから。一般企業であれば、より優秀な人を雇用したいのに、公務員に関しては、学歴優秀な人だけではなく、満遍ない人材が欲しいのであるかもしれない。そのために学歴で試験を分けている。

おかしいのではないか?

公務員試験では、将来の給与体系を公開し、その給与で全体の奉仕者として公務員になりたい人、を募集するべきで、受験資格に学歴で区別するのは良い人材を募集するには不向きであろう。

むしろ、公務員に必要なのは学歴ではなく、倫理感である。公務員の生活安定というのは奉仕者として職務を全うするためのものである。生活基盤がしっかりしていないと、可能だった社会への奉仕活動が不可能になってしまう。
倫理観は理論ではない。それは資質であり、性格的なもの。
倫理観が低いから、公務員の不祥事がこれだけ多いのだと思う。

倫理観の高い人をこそ、公務員にするべきなのだ。