演奏会に行ってきました。


今日の午後は大津カトリック教会にて古楽器による演奏会があるので、危機に行ってきました。
チェンバロヴィオラ・ダ・ガンバ、バロックヴァイオリンによる演奏会で、前半はバッハとルイ・クープラン、後半はコレッリ、フローベルガー、ブクステフーデ。

3人による演奏とチェンバロ独奏、ガンバのソナタ、といった趣。各曲で簡単な説明がありました。楽器の説明もあって、チェンバロの説明のときはジャックを一つ外して爪を見せてくれるなどしてくれました。

最初にバッハのカンタータ147番から「主よ、人の望みの喜びよ」をアレンジしたもの。ガンバがコラール部分を弾きます。ガンバにはこういった音はいいですね。
続いて管弦楽組曲3番からアリア。俗にいうG線上のアリア。元は弦楽の4パートですが、ヴァイオリン、ガンバ、チェンバロにアレンジしています。ヴィオラパートがなかった・・・。その代りにチェンバロが即興で右手を弾いていたようです。
次はチェンバロの独奏でルイ・クープランとジャック・デュフリ。小節線のないクープランの曲は演奏者の佐藤徳子さんの計らいで、楽譜の一部が貼られていて、休憩時に見てくださいね、とのこと。
前半最後はガンバのソナタ。マラン・マレのソナタ集第3巻ト短調からプレリュード、アルマンド、サラバンド、ジーグ。演奏は福沢宏さん。そういえばBCJのカンタータの録音には出演してたのでしょうか?

後半はコレッリのラ・フォリア。ヴァイオリンは鍋谷里香さん。この人の演奏は以前にもききました。声がかわいい人で、バロックヴァイオリンと現代のヴァイオリンとの違いを説明してくれました。ストラディバリは改造されていることなど。
続いて再度チェンバロ独奏。ジョバンニ・ピッキによるトッカータトッカータは「触る」といった意味ですよ、と説明がありました。このときに爪を見せてくれました。
トッカータは短い曲なので続いてフローベルガーの組曲ハ長調から「哀歌」(ローマ王フェルディナド4世陛下の崩御に寄す)とジーグ。哀歌はなくなられたフェルディナド4世の魂が天に上ることを暗示させる上向音階でしかもハ長調で終わらせているのは子供をなくしたフェルディナド3世にたいする思いやりだろう、ということ。
最後はブクステフーデのトリオソナタ、イ短調 作品1-3。ブクステフーデはオルガン曲が多いのですが、器楽曲も少ないながらも存在していて、これはそのうちの一つ、とのこと。ソナタとなっているけど、楽章が完全に分離しているわけではなく(テンポが変化しますけど)後の楽章がわかれるソナタになる前の楽曲の変遷が分かるという興味深いもの。

近くて行きやすいところなので、またやってくれないかな。