ツイッターの公式RTと非公式RTについて

ツイッターは、その機能が公開されているので、ツイッターを便利に使いたい、という要望からさまざまなクライアントソフトがつくられています。 ツイッター本体、すなわちツイッターのサイトにはリツイート(ReTweet)という機能があります。
誰かの発言に対してリツイートすると、元の発言をそのままに引用としてツイッターへの投稿となり、「こんな発言があったよ」という意味のツイッターになります。
一方、元の発言に対して、こういう発言があったけど、こう思う、というような引用をする場合、公式ツイッターでは自分自身の言葉が含まれないので、RTというキーワードを使って、他の人の発言であることを示すことがあります。これが非公式RTです。

公式RTでは、アイコンが元発言者のアイコンですが、非公式では発言者のアイコンです。"RT"というキーワードがあることで、発言者の発言ではなく、他の人の発言の引用である、ということがわかります。逆に、RTがないと、発言者自身の発言である、と思われます。

ツイッターは「つぶやき」なので、ふと思ったことや何気ない発言なわけですが、その中には誰かの発言に対して「そうだよねぇ」とか「なるほど」とか一言つぶやきたくなるものもあります。
そうすると、公式RTでは自分のつぶやきが含まれないので、非公式RTを使ってつぶやくことになります。

非公式RTは非公式、つまりツイッター本体自体は単なる文字のRTとして認識しているので、ツイッターの制限である140字に含まれます。
すると、元発言が140文字に近いと、引用しきれなくなります。いきおい、カットするとか改変するとかということがおきます。

ツイッターが機能として引用を追加してくれればいいのでしょうけど。

世の中には無頓着な人もいるので、元発言がいい、と思ったら引用元を明記せず、そのままあるいはちょっと改変して発言しているものもあります。
最近だったら「マックにて」とか。こんな話。

  マック、隣の会話。
  「メール返信しないことで嫌だってこと気づけよって感じ」
  「女子からは言えないよねー」「普通は気づくよね」
   話は変わり「彼から連絡来なくなった」「えー」「何でかわかんない」「話しなくちゃ人には伝わらないよね」「うん」
  彼女らは自分が何を話しているのか理解してないようだ。

ちょっと面白い話です。この話は前にツイッターじゃなく、別なとこで聞いたんで、この発言自体オリジナルではないのですが、この発言をしたひとは結構な数のFAVを貰ったようです。また、この話をコピーして自分の発言としてつぶやいた人たちも結構な数のFAVを貰ったみたいです。FAVというのは「気に入った」ということだから沢山のFAVがもらえるとうれしいわけです。
で、コピーでも何でもいいからちょっといい話をツイッターで書いてみる。
実際は自分の発言じゃないのに、自分の発言のようにして。
コピーして、さも自分が考えたとか経験したかのように書いて悦に入るのは特に害になっているわけではないですが、恥ずかしいことだと思わないのでしょうか。


さて、公式RTは"RT"というコマンドで、引用というより紹介という意味が強いので、引用として"QT"(Quote Tweet)を使おう、という動きもあるようです。
発言する側としては、紹介だけより、引用してさらに自分の感想を書きたい、というのがありますから。
そのための非公式RTなのですが、公式RTと区別しにくいことからQTを使いましょう、ということのようです。
でもなかなか広まっていかないようです。
ReTweet なのでメールのRe: と同じ感覚だからではないでしょうか。Quote は引用の意味なのですが、あまり知られているとは思えない単語ですよね。ツイッターの機能として、「紹介」「引用」を分けてくれるといいのですが。