吉野家はブランド力があるんだな。

吉野家が牛丼値下げを決めると、他の牛丼屋は相次いで値下げを決めました。

テレビでは牛丼戦争とか言っていますが、このニュースを聞くと、吉野家ブランドは強いんだなぁ、という感慨です。
吉野家が値下げすると、他の牛丼屋は、値下げせざるを得ないのです。

なぜか。

おなじ価格では太刀打ち出来ない事を知っているからです。あるいは同じ価格になった吉野家は脅威以外の何者でもない、ということです。

先ほど、フジテレビのMr.サンデーで取り上げていましたが、「男の選ぶ」こだわりの吉野家と「メニューが豊富で女性・子供を取り込んだ」すき屋、という対立軸でした。
そして、吉野家が蕎麦を始めたことで、「女性を取り込もうとしているのではないか」と話していました。

違うと思う。

蕎麦はそれこそこだわりの料理というイメージがあります。
吉野家が蕎麦を選んだのは、秀逸です。蕎麦は引越しのときに食べる習慣があって、ひとつの町内にひとつはあるものです。町の蕎麦屋は蕎麦だけじゃなく、出前が重要でもあるのですけど、身近な外食屋さんではあります。
吉野家の蕎麦は10割蕎麦だそうです。最近は10割蕎麦打ちも機械化されて、都内では立ち食いなのに10割蕎麦、といううらやましい状況なのですが、それが吉野家チェーンで展開されたら、うれしいことです。

しかし女性・子供のお客を呼び込めるかどうかは微妙ですね。身近な町の蕎麦屋もありますが、駅前・駅中にある、立ち食い蕎麦もあります。立ち食い蕎麦はサラリーマンのご用達で、女性には入り難い店舗のひとつでしょう。吉野家は早食いのイメージが大きく、立ち食い蕎麦も早食いです。女性には受けが良いかどうかは難しいでしょうね。

カツどん&蕎麦セット というのは蕎麦屋の定番メニューですが、牛丼&蕎麦セットというのが吉野家の定番セットになりそうな気がします。