「麻酔の科学 第2版」読了

麻酔の科学 第2版 (ブルーバックス)
諏訪 邦夫
講談社

私自身は全身麻酔のお世話になったことはないけど、家族とか知り合いが全身麻酔で集中治療室で面会、ということはありました。
内視鏡手術で局部麻酔ですむことも多くなったと思いますが、全身麻酔が必要な開腹手術はそれなりにあると思います。医療を題材とした小説やマンガも多いので、麻酔に対する興味もあります。ちょっと前には麻酔科医が集団で辞任するなど、その酷務が知られるようにもなりましたし。
科学の入門書として定評のあるブルーバックスですが、本書も入門として読みやすく、いい本ではないでしょうか。第2版なのは第1版が出てから麻酔についての研究が進んだためです。それでも麻酔については原理がわかっていないことが多く、経験によって麻酔の方法が確立してきたそうです。
私は有機化学について何も勉強していなかったのですが、こういう実践的な有機化学の知識があると面白いでしょう。ブルーバックのシリーズは高校生にはぜひ読んで欲しいです。