公園の公は「おおやけ」と読む

渋谷に“ナイキ公園”誕生か 反発の声も

渋谷にある宮下公園がリニューアルをするらしい。そのタイミングでスポーツ用品で有名なナイキが公園の命名権を買い取りたいということだ。ナイキは公園を整備してスポーツ施設化したいらしい。

スポーツはどこで行うものか?
それはスポーツによるが、何かのスポーツをするために、場所を用意しないといけない、ということだ。
野球であれば野球場だし、スケートであればスケートリンク。テニスであればテニス場など。
しかし、練習であれば、どこでもできる。坂ダッシュとか、素振り100回とか。
しかしどこでもできるからといって、交通量のある道路は危ないし、素振りだけではなくボールを使った練習もしたい。バスケならやっぱりバスケットゴールが欲しい。
こういったものは行政がいくつか公園を用意している。地元にもバスケットゴールが置いてある。
公園はスポーツを一番身近にプレイできる場所である。
であるから公園にスポーツ用品会社の名前を使えれば大きい広告効果が期待できる。

しかし、公園とは公(おおやけ)の園である。そこである会社の名前が使われるのはいかがなものか。

会社が土地を購入し、スポーツ施設を作って、無料で客を呼ぶ込むのなら分かる。それによって自社の広告とするのもいいだろう。

公園は市民が誰でも自由に使えるものでなくてはならず、使う方法にルールがあるにしても、使いたい人を排除してはならないだろう。

このニュースではナイキが命名権を購入したあと、スポーツ施設化するようだが、私有地化するように思える。
命名権を得るのであれば、その義務として、公園の整備をしなければいけないだろう。今の宮下公園は行政が望む望まないに関わらず、ホームレスが生活に利用している。本来、行政として何らかの手を打たなければいけないのだろうが(あるいは今のように公園で生活することを黙認するのもひとつの手段ではある)、ナイキはこのホームレスの面倒も見なければいけないだろう。
追い出してはいけないと思う。