日雇い派遣の禁止を謳った労働派遣法の改正であるが、この報告に対して経営者側が反対しているそうだ。
日雇い派遣禁止に反対も 経営者側、厚労省部会で
28日に報告書が出て、日雇い派遣の原則禁止を求めた。これを受けて経営者側の審議委員は日雇い派遣に頼っている中小企業に悪影響を与える、などと反対しているそうだ。
WBS(ワールドビジネスサテライト)で、ちょうど今日雇い派遣のことを扱っている。
通り魔などの犯人が日雇い派遣社員だったこともあり、日雇い派遣に対する規制強化が望まれているようだ。派遣会社のグッドウィルも今月で廃業する。
日雇い派遣を活用していた労働者は日雇いがなくなると困る、という。
しかしグッドウィル・ユニオンでは強化して欲しい、という。
問題点が違うんじゃないか。
日雇いが問題なのではなく、日雇いでの収入が少なすぎるのが問題で、派遣会社のマージンが多すぎるのが問題。
日雇い派遣を禁止すると、企業が直接日雇いすることになるのだろうか(派遣はしないので禁止されていない)?
もともと企業側は、必要な労働力の日ごとの差が激しく、常勤させるのは人件費がかさみ過ぎるためバイトを雇っていた。ところが日雇い派遣によって、簡単に労働力の増減が図れるようになり、また、直接バイトを雇うと必要になる労務処理がいらないため、便利だった。
この日雇い派遣禁止という規制は、ビジネスチャンスである。
日雇い派遣に頼っていた企業は、直接雇用をしないといけなくなるだろうが、そのために労務管理のコストが増えてしまう。
日雇い専門の労務管理サービスを行えば、売れるんじゃないだろうか。
って、これは手配師のことではないか。
なんでも昔のやくざの大きな収入源だったらしいが、またやくざが跋扈するようになるのだろうか。