なぜか分からないが涙がでる

私はクリスチャンなので、日曜日には礼拝に行く。

礼拝では賛美歌を歌うのだが、今日は初めて歌う賛美歌があった。
どんな曲でも最初に歌うときというのがあるので、初めての曲だからといって何か思い入れがあるわけではないけど、今まで礼拝で歌った賛美歌はしるしをつけている。
日本の賛美歌は1954年に編集された賛美歌がずっと使われていたが、1997年に新しく編集され直し、賛美歌21として出版されている。私の行っている教会では、この賛美歌21を使っている。新しくなった賛美歌だから、良い機会と思って礼拝で使用した賛美歌にしるしをつけ始めたのだ。
新しく編集しなおしたといっても、54年版とかその後の増補版(「賛美歌第二編」(1967年)、「ともにうたおう ―新しいさんびか50曲」(1976年)からも継続して残っているものがあるので、全く新しいというわけではない。
もう、10年もたっているので、歌ったことのある賛美歌は結構な数になっている。みんなが知っている賛美歌はよく使われるし。
そうした中で、今日新しい賛美歌を歌ったのだが、今日のはちょっと珍しい、といえる。
 なぜか。
賛美歌は礼拝で賛美をするための曲であるので、用途がはっきりしているものがある。例えばクリスマス用の曲。クリスマス用の曲を4月の礼拝で歌うことはまず、ありえない。今日初めて歌ったのもそういった用途が決まっている曲で、洗礼式のための曲。洗礼式は、洗礼を受ける人がいなければ行わないので、そうそう歌う機会はない。
今日は洗礼式が無いにもかかわらず、洗礼式に歌う賛美歌が使われた。それは礼拝中での牧師の説教が洗礼についてのものだったから。
 その今日始めて礼拝で使われた曲は、賛美歌69番。

 この賛美歌で涙が出てしまった。

 よく使われる和声(カノンとおなじ)で、最も美しい和声進行の1つであるのが
原因だろうと思う。私にはいくつかの旋律テーマがなぜか心の琴線に触れてしまうのがある。この曲もその一つなのだ。美しいものは心を打つ。

この賛美歌69番であるが、原曲は英語で、作曲者が1949年生まれだから、賛美歌のなかでは特に新しいほうといえる。歌いだしの英語歌詞があるのだけど、日本語の歌詞とちょっと違うと思ったので、英語の歌詞を調べてみた。リフレインが日本語と英語とちょっと違う。引用してみる。

原歌詞
Father welcomes all his children
To His Family through his son.
Father giving his salvation,
Life Forever has been won.

日本語歌詞
神は そのひとり子を十字架につけて
招かれる、私たちすべての子どもを。

私が気になったのは「Father welcomes all his Children」というところ。
日本語だと、「子どもたちを(教会へ)招いている」と思われるかもしれないが、本意は私たちすべては神の子どもであって、父(=神)に招かれている、ということ。

日本語が間違っているわけではない。
「招かれる、私たち(=神のすべての子ども)を」であるから。

英語の歌詞は、ここで見つけました。