3500円のカツカレー

自民党の総裁選挙で勝つことを願って安部さんが験担ぎに3500円のカツカレーを食べたそうです。

鳩山さんやら麻生さんやらのときも昼食の費用が話題に出たように思いますが、庶民感覚からずれている、という意見は単なるやっかみのように思えます。
お金があるなら、それを使って市場に金が周るようにするほうがよほど社会のためになるので3500円のカツカレーもいいじゃないか、と思います。
一方、適正価格かどうか、ということも考慮したほうがいいでしょう。
とくに、飲食業は原価率が低い業種です。
だから脱サラで起業しようとする人が多いともいえます。

3500円のうち、原価はどれぐらいでしょう? 直接的に市場に出回るのは原価で使用される金額で、粗利は直接は市場には出回りません。粗利を受け取る店員や経営者は日々の生活で市場にお金を回しますが、安部さんが支払った3500円のうち、直接的に市場で流れるのは原価率の分でしかありませんね。

高い買い物をお金持ちが行うのは市場に金が回るという点で肯定すべきですが、とんでもない暴利で金持ちから利益をせしめているようなお店であれば、そちらを糾弾すべきじゃないかと思います。
3500円のカツカレーを提供するお店がどれだけの利益率なのかは知りませんが、高級料理屋さんで高い食事をしてもどれだけ市場に回るのかを考えたら、諸手を挙げて正しいとは言えないように思います。

政治家には個人での消費も結構ですが、市場全体が活性化するなら、どんな食事をしようが、庶民感覚が分からないのであろうが気にしません。確かに羨ましいですが、国民の代表として選んでいるのですから、それぐらいはいいのではないかと思います。個人の利益を追う様になってしまっては困りますが。

それよりココイチ行こう。