遺書で名指しされた生徒をどうするのか。

いじめに対して警察に被害届をだし、捜査されるということが続けてニュースになっています。
今日はいじめを苦に自殺した少年の遺書からいじめを行ったとされる生徒から聞き取りを行っていじめの確認が取れた、というニュース。

茨城・常陸太田市で中2男子が自殺 いじめとみられる行為確認

学校は教育の場であり、生徒が何か悪いことをしたとしても反省し、更生して社会に進むことができるように、緩衝材的な役割があるでしょう。
特に軽犯罪であれば(盗みとか悪戯とか)、警察に渡す前に学校内で反省を促し、そこでお終いにするケースも多々あったと思います。

しかし、それをどんなケースにおいても学校の中でことを収めよう、としてはいけないでしょう。
学校は生徒の味方であるべきですが、特定の生徒の味方ではありません。

自殺するようなところまでいじめをエスカレートさせてしまったら、加担した人たち、特に名前を遺書の中であげられていた人たちには学校で保護できる範囲を超えてしまっているでしょう。
自殺させてしまったことに対して、学校側は真摯に反省しなければいけない。
自殺にまで追いやってしまった生徒たちには、学校は教育できなかったのだから別な機関に渡すべきです。

遺書に書かれたことは最大限汲み取るべきでしょう。

この件に限らず、きちんとした社会的制裁が行われない限り、遺族による復讐劇がいつ始まらないとも限りません。学校の中が治外法権で社会正義が行われない、となれば、実力行使に走るのは無理からぬこと。

取り返しのつかないことに対しては、相応の対応の決断を学校が下して欲しいものです。