今、フジテレビの「エチカの鏡」を見ているのですが、子供の遺伝子情報を調べて、英才教育をしよう、子供の才能を開花させよう、という内容みたいです。
遺伝子情報については、どれだけ当てにできるか不明です。ある才能の遺伝子情報があるとしても、実際の才能の開花には複合的な発達が必要で、子供に音楽の才能の遺伝子があるからといって、音楽の勉強だけさせても、その先は不幸になるでしょう。
表現芸術においては、そのものの才能もあるといいですが、努力する才能とか、集中力とか、チームワークとか、さまざまなものが影響しあってつくられるものです。遺伝子情報が正しいとしても、現代のような人口がある世界では、それほどの効果はないでしょう。
まぁ、世の中には親馬鹿が多いので(モーツァルトの父親なんか典型ですね)、そういった中から将来社会的に成功する人が出てくるでしょう。それで「やっぱり教育熱心でないとだめなのかしら」という意識が蔓延することが心配です。