古本屋で見つけた本

グレゴリオ聖歌選集

サンパウロ

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先日、久しぶりに古本屋に入って物色していたら、この本を見つけました。グレゴリア聖歌は楽譜が残っていますが、今の楽譜と違って、4線です。ネウマ譜と呼ばれるこの時代の楽譜は、ファクシミリ版が残っていますが、いかんせん、高価です。数年前からグレゴリオ聖歌が見直され、歌いたいとか思ってもなかなか入手しかねるものでした。本書はそういった状況を改善し、素人声楽愛好家にとっての福音となるものです。
本書ではネウマ譜の読み方、ラテン語の読み方の指南もしており、さらには良く歌われる15曲のCDまで付いてきます。これが古本屋で見つかる、と言うのは僥倖でした。
編者の十枝正子氏は、エリザベト音楽大学の教授であり、同大学の有志による聖歌隊を指揮しています。
グレゴリオ聖歌だと男声のイメージが強いですが、当然ながら修道院でも歌われていたはずで、そこでは女声によって聖歌が歌われていたことでしょう。
本CDの演奏も素晴らしいものです。楽譜とともにCDを聞けばどう発音するのか、楽譜の読み方はどうするのかといった事のいい勉強になります。