裁判員制度の候補者に手紙

裁判員制度に伴い、候補者には通知の手紙が届き始めました。
「辞退は?」「どんな制度?」=問い合わせ800件超-通知受け裁判員候補者

裁判員制度は反対側の意見をよく目にします。そうでなくても、正当な理由があれば辞退できるので、辞退したい、というような意見のブログも目にします。

先日、候補者に向けての手紙の発送が始まり、候補者に手紙が届くようになりました。今日のニュースではコールセンターへの問い合わせでは約半分が辞退に関する質問だった、とのこと。
質問した人が辞退したいわけではなく、まだ裁判の日取りも決まっていないだろうから、どういった場合だと辞退できるのか把握しておきたい、ということでしょう。

私には手紙が来ていませんが、来たとしても辞退したいとは思っていません。
ちょっとグーグルで検索してみましたが、まだブログに裁判員制度の通知の手紙が来た、というような記事は出ていないようです。
匿名の掲示板では来た、という発言が出ているようです。守秘義務があるのでブログやミクシィに記事が出るのは先かもしれません。

裁判員制度が適用されるのは特に重大な事件についてだから、そうすぐに裁判員制度を使った裁判が始まるかどうか分かりませんが、始まれば裁判員が誰かはわかるから、最初の裁判員の人は裁判でも(裁判の判断で)その後でも(マスコミからの取材で)胃が痛い日が続くでしょうね。

30日追記。
29日の深夜、2008年11月30日1時52分に記事が出ました。
裁判員候補 どうしよう、通知きちゃった
この記事では実際に通知が来た人の話を紹介しています。
横浜市のフリーターの男性(25)
名古屋市に単身赴任している会社員の男性(50)
岩手県宮古市に住む自営業者の女性(58)
東京都内の自営業男性(54)
神奈川県大和市の無職男性(65)の母親、福祉施設に入所中
東京都渋谷区の金融機関の男性会社員(34)

いいんでしょうか?守秘義務はどうなっているのでしょうか。この記事から考えると、通知が来た、という程度なら公開してもかまわないのでしょうか。守秘しなければいけないのはどういった情報なのでしょう?
どうやってこれらの情報を新聞社が得たのか、という疑問もあります。まぁ手当たり次第に電話して、回答があったものをつかっているのかな、と思いますが通知されるのは対象となる人が住んでいるところなので、日本の世帯数が約5千万。
選ばれるのは約30万人なので、世帯数で考えれば、約500分の3。200件電話すれば一つや二つの通知の来たところに当たります。人海戦術で5人をバイトで雇ってそれぞれに電話を200件やらせれば通知された10人程度のサンプルが入手できそうです。
しかしそうして裁判員候補を見つけたとして、済んでいる地域と年齢、職場を公開させるのはいかがなものか。 これだけの情報では特定できない、ということなのでしょうねぇ。 会社では知らせなくてはいけないから、月曜日には広がって、本人ではなく、会社の同僚などのブログに「知り合いに裁判員候補の通知が来たそうです」というような記事が出る気がします。