「都市伝説の正体」読了

都市伝説の正体-こんな話を聞いたことはありませんか? (祥伝社新書159)
宇佐 和通
祥伝社

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私が子どもの頃に聞いた都市伝説としては「口裂け女」の話でしょうか。10年前からインターネットが広がり、メールを使うようになり、メールを伝達手段として噂話が広まるようになりました。「何だこれは?嘘くさいなぁ。でもそういえばあんな事件があったなぁ・・・」というような内容の都市伝説。手紙の頃は不幸の手紙で噂話が流れたものですが、電子メールで簡単に送れるようになったので昔に比べ格段に広がっているのではないでしょうか。
その都市伝説ですが、本書では有名どころの都市伝説を集め、その生い立ちをつまびらかにします。都市伝説の発生した頃と現実の事故や事件とを比べ、伝説は伝説として嘘であったのが現実化してしまったことなどを表してくれます。都市伝説は全くの嘘であったにもかかわらず、現実にそれを実行してしまった人が出てくることがあり、都市伝説が信憑性を持ってしまうという現象は本書で知りました。

都市伝説ではないですけど、迷惑メールを集め、時代考証をしながら分析すると面白い本ができそうですね。