世間様が見てる、という考え

先日判決があった3件目の裁判員制度は、懲役15年という求刑通りというものでした。容疑を認めていて情状酌量などを勘案するので、求刑の7掛けくらい(10年の求刑なら7年)が今までの判決の趨勢でした。
それが今回は15年です。はじめ聞いたとき、厳しい判決だ、と思いました。男性のほうが多かったことで、これがもし女性が多かったらもっと重くなったのではないか、とホリエモンは考えているようです(http://ameblo.jp/takapon-jp/entry-10335674138.html

私は男性が裁判員だったから厳しい判決になった、と思いますけどね。

厳罰化するかどうかは気になるところですが、裁判員制度はいわゆる「世間様が見てる」という日本人の性質が具象化したように思います。

裁判の本来の目的のひとつに、犯罪抑止があります。「世間様が見てる」というのは日本の犯罪抑止力でした。江戸時代に長屋の入り口が開けっ放しでもモノを取られなかったというぐらい安全だったのも、「世間様がみてる」「お天道様が見てる」という庶民の意識感覚でした。裁判員制度はそういった庶民の意識感覚を呼び戻す一助になるように思います。