「奸臣スムバト(1)」読了

 

作者のトマトスープ氏は「ダンピアのおいしい冒険」「天幕のジャードゥーガル」を描いていて、どちらもアマゾンで高評価を得ています。「天幕のジャードゥーガル」はまだ連載中です。2023年の「このマンガがすごい!」オンナ編で1位になった実力派。
まだ「天幕の~」は終わっていないので、次の作品を始めちゃっていいのだろうか心配ですが(きちんと「天幕の~」は終わってくれるのか)、面白い作品が読めるのは素直にうれしいですね。
舞台は中世13世紀半ばアルメニア地方のジョージア王国。タタールモンゴル帝国)の侵攻で揺れるジョージア王国で田舎貴族の次男スムバトの記録。「奸臣」っていうぐらいだからジョージアを裏切るのでしょうけど、それだけじゃないはず。とりあえず1巻がでましたが、後続を進める前に「天幕の~」を終わらせて欲しいところではあります。
ジョージアというと、以前はグルジアと呼ばれていて、有名な作曲家ハチャトリアンの故郷でもあります。ハチャトリアンの「剣の舞」は誰しもが聞いたことがある有名曲ですが、この曲は「ガイーヌ」っていうバレエの中の一曲で、民族舞踏が使われています。この曲集の中に「山族民の踊り」(こんなの)

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というのがあるのですが、スムバトがいた山岳地方の踊りはこういうものなのかな、と思いながら読んでました。

次巻が2025年中にでるかどうかは分かりませんが待ち遠しいことは間違いありません。