チェルノブイリ級

今朝、朝のNHKニュースで聞いて驚いた話。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110412/t10015249911000.html

福島第一原発の事故のレベルがチェルノブイリと同じレベル7、ということです。
レベル7になる基準である、外部へ放出した放射能の蓄積量が基準値を越える、と言うことがその理由みたいですね。
私はてっきりレベル6からレベル7になったのだろうと思ってたのですが、レベル5からレベル7に一気にレベルアップです。

チェルノブイリでは超臨界がおき、核爆発が起きましたが、福島ではメルトダウンと水蒸気爆発により、放射性物質がばら撒かれたもので、放射能の量を比較すると、チェルノブイリの10分の一だそうです。
チェルノブイリでは爆発で放射性物質が一気にばら撒かれたのに対し、福島では原子炉内に燃料は残っていて、くすぶっている状態です。そのため、冷やすために水を注入し、放射性物質に汚染された低レベル汚染水を捨てようとしています。高レベルの汚染水は捨てられないけど保管する場所がないために仕方なく放出せざるを得ない、ということですが。つまり、放射能はばら撒かれ続けている。今は10分の1の量ですが、これからどれだけ増えるのかわかりません。
一刻も早く、水を捨てることのないような冷却方法の確立が必要です。また、屋根で覆って、水蒸気から外部へ放出することを防がないといけないでしょう。

これらは非常に困難と思われます。きちんと閉じ込めるまでに、相当の量の放射能がばら撒かれるに違いありません。
周りへの影響も甚大です。チェルノブイリでは1回の放出の後は減るだけですが、今回は放射能が供給され続けるのですから。経済的被害ではチェルノブイリを越えるでしょうね。

その後の余震に対してはそれほどの影響がないようなので地震の揺れ自体に対する耐久力は相当あるのはいい材料ですね。ただそれも見つかってなく報告されていないだけで、亀裂が入って想像以上の放射性物質が漏れ出すこともありえるので注意が必要です。

しかし選挙の後にこのニュースと言うのは困りますね。