震災からの復興が進む中、冗談がなかなかいいづらい時期です。
テレビ東京がアニメを再開して、それが非難されているという話もあります。
冗談を作る余裕があるなら復興のために使え、ということなのでしょう。
でもこういうときだからこそ、冗談で心の余裕を持ちたいものではないでしょうか。
いや、みんなそれはわかっているのかも。冗談にはいろいろあり、心を和ませるものもあるけど、逆に傷つけるものもある。 よく世の中を見てみると、人に笑いをもたらすものは、誰かを傷つけることで成り立っている部分が多いようにも思えます。
誰でも心の奥にどす黒い、人には言えない部分があるでしょう。
「アニメを放送するな」「エイプリールフールなんてやっている場合か」
という話の奥には、極限状態を体験している中で、それぞれが平時には見られなかった心の中の闇を見つめているという現実があるのではないでしょうか。
そういう状況で、人を傷つけて作る笑いではなくても、うわべだけで心に平安をもたらすものではないのでしょう。
まだ時間が必要なのではないでしょうか。