クーポンの使い方

CMで名前が売れてきているグルーポンに代表される、WEBでクーポンのサービスがあります。
枚数限定、規定枚数以上売れなければクーポン不成立、という方法で通常のクーポンではありえない割引率を実現しています。曰く、割引率最大97%。最低でも50%の割引率。

割引率だけみると、本当にいいのか?と思うような価格設定です。
なんでも、割り引いた後の5割をグルーポンに回すとか。営業で3割ぐらいまでグルーポンは値下げするようですけど。

ところで、いわゆる普通のクーポンは、たとえばアーケードとか駅前とかで無料で配布しているタウンガイドなどに付属しているものですよね。
ただでもらえて、10%とか20%の割引でアーケード内のお店で使えるというもの。
割引で実際にクーポンの無い他人が購入しているのと同じものを、2割引きで買えるならお得かな、と思って購入するものでしょう。
アーケードにある店で、前もって購入するものを決めてから、クーポンを入手する、という人はあまりいないと思います。毎日のようにアーケードを使っている人ならクーポン入手を前提に、というのもあるでしょうけど。
つまり、もともと購入意識は無いところに、「割安だから買ってもいいか」と思わせ、買ってもらうという目的がクーポンです。クーポンをもらう方にしてみると、もともと買わなくてもいいものです。
定価で買うよりはいい、というだけです。市場価格より安く、買う必要があるならお得でしょうけど、買わなくてもいいものにお金を使ってしまったら、それは得ではなく浪費です。

普通の無料でもらえるクーポンなら使わなければお金を使わないですむのと紙がごみになるだけです。ところがグルーポンはクーポンを購入して使うものです。安いから、といってクーポンを購入したら、使わざるを得なくなります。しかもクーポンは使用期限が決まっています。

というわけで、グルーポンに登録はしたのですけど、全然使うあてがありません。
誰かと食事に行く、とか予定が付けば、グルーポンの使えるレストラン、というのもあるのですけどね。 しかしグルーポンで元値で食事している人はいるのかな?
通常5000円を2400円で、といってもその5000円のメニューってホントにあるのか、という。無ければ5000円なんて意味が無く、もともと3000円で提供するようなメニューをグルーポンのために新規に作って、5000円定価にしているだけかも。

お店にしてみたら、グルーポンで2400円しか払わないお客と、5000円払うお客とがいたらどんなことをするのかな? 公正に同じサービス? それとも5000円のお客には相応のプラスサービスがあるのかな?