死体の犯罪心理学 (アスキー新書)上野 正彦アスキー・メディアワークスこのアイテムの詳細を見る |
上野正彦氏の新刊。上野氏は1989年に退官してますので、すでに20年たっています。上野氏が退官したからといって、死亡事件がなくなるわけでもなく、毎年、殺人事件が起き、身元不明の遺体が発見されます。本書では最近マスコミを賑わしたいくつかの殺人事件に焦点をあて、上野氏の幅広い検死の経験から事件を解説する、というもの。
今年からは裁判員制度が始まったこともあって、こうした検死官の見解というのはとても参考になります。とはいえ、上野氏が退官してから20年たっているので、新しい知見というのも出ているのかもしれません。別な観点から、あるいは似たような観点でも新しい事件を担当していた元検死官からの解説本が出てきて欲しいですね。