産経新聞のオピニオンの記事で、作家の曽根綾子が記事を書きました。
曽根さんの年齢なら普通に考えるだろうことですが、要旨としては
「女性は安全に対する危機意識が低い。扇情的なミニスカートを履くとか、深夜に外出していて、襲われてしまっても、犯人が悪いのは当然だが、被害者にも反省するべき点はある」といったようなもの。
これに対し、「女性が何を着たっていいじゃないか、夜中に外を歩いたっていいじゃないか。襲うのが悪いのであって、女性は悪くない」
というような意見があります。
また、襲われた女性の統計情報では、扇情的な格好ではなく、いたって普通で大人しい格好の女性がおそわれているようです。
つまり女性の扇情的な格好が襲われやすくなるものではない、ということです。
安全意識に関しては、日本がすこぶる安全である、ということがあると思います。アフリカで生活しているとき、夜中に出歩くなど、言語道断でした。襲う人が悪いとはいえ、実際に襲われてしまっては元も子もないのです。
世の男性がすべて変質者というわけではないのですが、誰でも欲情を抑えられなくなる可能性はあるかもしれません。かといって掴まりたくはないので、より安全と思われる方法をとるでしょう。すなわち、自分がわかり辛い暗がりで襲う、襲われても抵抗しなさそうな、大人しい女性を襲う、といったことです。
挑発的な格好->欲情する->襲う
といった単純な話ではなく、
挑発的な格好->欲情する->襲い易い人を物色する->大人しそうな格好の女性を襲う
ということかと。もし扇情的で挑発的な格好が犯罪を助長するとしても、そういう格好の女性が襲われるわけではないでしょう。
できるなら、暗がりをなくし、警備員を配置して安全にすればいいのでしょうけど、それはできません。ですから、自分で身を守るようなことが必要で、守れないなら夜中に出歩かないなどの予防をするべきでしょう。
襲うほうが悪い。そのとおり。しかし襲われたらおしまいです。襲う悪人に対する抑止力が働かないなら、自分で防御することを学ぶべきです。防犯用のスプレー等を用意しましょう。