なぜオルガン音源なのか

私は、DAWソフトについてくる音源の中にあるオルガン音源を使ってみて、パイプオルガンの音源としては使い辛いものでした。

しかしオルガンの音というのは他の楽器に比べると単純で、SONARについてくるTTS-1にしてもパソコンについてくるGS標準のシンセのオルガンの音にしてもチャーチオルガンの音を聞くと、それなりにオルガンらしいです。パイプオルガンの音というと、多分、バッハの有名なトッカータニ短調とか小フーガト短調で聞くような音だと思います。こういった音は、パイプオルガンでほとんどすべてのストップを使った場合の音です。
しかしパイプオルガンの使い方として、大きな音だけでなく、少ないパイプで弱い音で使う場合もあります。そういった一種類や2種類のパイプでだす音といった場合に、良くある音源の中のオルガンの音は全然違っています。
その点、今回入手したHauptwerkというオルガン音源ソフトは、パイプの音一つ一つをサンプリングして音を出すので、リアルなオルガンの音になるわけです。使い方もパイプオルガンそのままです。オルガン演奏において、楽譜にどのパイプを使うかという指示は余りありません。オルガンは一台一台違うので、パイプの指示をしてもそのパイプがない、という場合もあるわけで、どのパイプを使うかは、演奏者の考え次第です。いうなればどういうパイプを使うかというのも演奏者の表現の一つということです。

讃美歌をボーカロイド巡音ルカに歌わせていますが、人の声にあわせた伴奏としてのパイプオルガンではそれほど大きな音は必要ないから、余計にきちんとしたパイプオルガンの音源が欲しかった、ということです。

経済的余裕があれば、製品版にしたいと思いますけど、日本語マニュアルもないし、フリーウェア版の音源でもいまのところ十分だと思います。
もしオルガン演奏者であれば、ストップ組み合わせでどんな音になるのかという確認ができるので重宝すると思います。