結構、危ない発言かもしれない。

今年の春に、トヨタ自動車の新社長が豊田家から出る、とのニュースがあり、予定通り、6月のトヨタ株主総会で豊田社長が誕生しました。
今日はその豊田社長の就任会見があり、どん底からのスタートだ、という発言だったそうです。
トヨタ、11年3月期黒字目指す 新社長「どん底からスタート」

しかしトヨタはどん底でしょうか?
今がどん底なら後は回復するだけなので良いかもしれませんが、自動車をこれから買おう、という人はそれほど回復するようには思えません。
プリウスをはじめとするエコカーが好調ですが、補助金があってのことです。プリウスが本当にエコなのか?という疑問が巷にはあり、ガソリンが減っても使用するエネルギーは多いので電力会社へ転換しているだけ、という見方もあります。
最初のプリウスが1997年~2003年に発売ですから、プリウスが本当にエコだったか、初代あるいは2代目3代目のプリウスを購入した人からの評価が出てくるでしょう。この人たちは補助金があったわけでもなく、エコが理由ではなく、静穏性とか斬新性に惹かれていたと思うのでいいのですが、今回の購入者はエコが前面に出ているように思います。
結局は燃費のいい軽自動車を長く乗り続けていくことが最もエコなことになり、軽自動車を販売していないトヨタ自動車はジリ貧のままで業績は横ばい、あるいはまだ下がる、ということもあります。
そうなると今回の発言にある今が「どん底」という認識が間違っていたことになり、豊田家の威光も輝きが曇るかもしれません。