ニュース畑にコメント投稿しました。「指名解雇だけで、雇用の流動性は確保できる?」

正社員の「指名解雇」だけで、雇用の流動性は確保できるのでしょうか?


終身雇用を問題視されてから久しいです。
個人的には、雇用の流動性と相反するため、終身雇用を切崩していくのがいいのだろうと漠然と考えてきました。

以下のブログ記事にある「指名解雇」は、会社側として必要がないと思われる人を指名して解雇できるように、下地を整えようとする工夫と思われます。

雇用のルールをどうすればいいか - 評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」
http://blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime/e/c1af464969666de9d9dc5>>続きを読む


この記事についての意見:


 改善するかもしれないが不完全




採用の公平性という視点が甘いと思います。

コメントにもあるように、新卒偏重も問題だし、性別・年齢・人種などいろいろなところで不公平が蔓延しています。
さらに中途採用者の前職の退職理由も企業は採用条件の中で考慮するでしょう。

そうなったら指名解雇された人を企業は積極的に雇うでしょうか?

ありえない。むしろ指名解雇された人は就職が難しくなるでしょう。
雇用のパイを大きくすることが根本的な解決だ、といわれますが、採用のミスマッチも大きな原因だと思います。指名解雇は採用のミスマッチをますます広げる原因になるでしょう。
記事の中で、「通勤費や家賃を経費として認める必要はない。社員個人は、自分の収入の中から、通勤時間や住み心地などを考えて、自分の所得の中から住居や通勤手段を考えるといい。」とあります。所得税の減税措置でバランスをとればいい、ということですが、通勤費が自分持ちになったら、就職の地域的公平性も悪くなりますね。

雇用の流動性、という観点から言うなら、雇用のパイを広げるより、採用条件と希望内容とのミスマッチを減らすことが大事だと思います。時給800円の求人が増えるより、同じ求人数でも時給が上がるほうが、募集してくる人は増え、雇用の流動性は高まると思います。ミスマッチというのは時給だけではないですから、シンクタンクは失業者の希望条件をとりまとめて分析するべきではないかと思います。



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