読書について

分裂勘違い劇場はネットでも特に読まれているブログで、そこに書かれているのは極論だけど一抹(かそれ以上)の事実を表しています。
彼の書く記事がどれもたくさんのブックマークをされるのがひとつの理由です。
最近たくさん記事を書いているけど暇になったんでしょうか?
それはともかく、最近の記事
ネットに時間を使いすぎると人生が破壊される。人生を根底から豊かで納得のいくものにしてくれる良書25冊を紹介
では25冊の本を紹介しています。哲学的なものばっかりで理系な人には受けないだろうなぁ、と思いますが、文系だからといってニーチェを読む人もそういない気がします。読む価値があるのはそうなのでしょうけど。
でも、これらの本を読むには、準備をしないといけないと思います。「考える」ことを学び、ある程度深く考えることをしないと。あるいはこれらの本で「深く考える」ことををはじめて欲しい、ということかもしれません。
弾氏の書評でもそうですが、書評の対象となっているのは実用書といわれるものとか新書などの知識欲を満たすような本が多いのではないでしょうか。
本には小説というのもあります。読み物。勘違い劇場ではトリイ・ヘイデンの本を薦めています。トリイ・ヘイデンは私も何冊か読みました。いい本です。私が涙したのは「タイガーと呼ばれた子」ですけど。
タイガーと呼ばれた子―愛に飢えたある少女の物語
トリイ ヘイデン
早川書房

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これらの本を読む前に、小説を読んで欲しいと思います。よい小説は、読者が本の世界に入り込み、本の中の登場人物になりきることができます。
本の登場人物となり、彼/彼女と共に体験をすることができ、ここが重要ですが、登場人物と同じ思考をたどることができるのです。考えることが分からない小学生・中学生にはよい小説を読んで、主人公と共に本の世界で考え、成長して欲しいと思います。

関連したブログもたくさん出ているようですが、気に入った言葉があったのが、ここ。
人生を根底から豊かで納得のいくものにするための読書法とオススメ本7冊+1
このなかで、

人生には濫読すべき時期があるのは間違い無いと思うのだけど、「豊かで納得の行く人生」なる超主観的な想いを抱くことが出来るようになる読書の仕方は「100冊読むより100回読め」ではないかな。

たくさんの本を読むこともいいことですが、1冊の本をとことん読む、というのもとても大事です。私が進めるのはこの本。この本は弾氏には書評できないけど、何をおいても重要な本で勘違い劇場の中でかかれていないのは不思議。紹介するような本ではないと思ったのかもしれませんけど(自分が紹介できるような本ではないということ)。
それは聖書。
小型聖書 - 新共同訳

日本聖書協会

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人生について悩むときの助けでもあるし、西洋哲学の基礎中の基礎でもあります。
無人島に持っていく一冊と言われたらこの本。

Kousyoublogさんの記事で、最後に
つまり、人生を根底から豊かにするのは、読書ではなく散歩である。
と書かれていたのには納得するところがあります。
読書は読むことによって刺激を受けますが、散歩によって自然から刺激を受け、思索することで読書によって得た栄養を養分として身につけることができます。
読書でも講演でもそうですが、自分で考えることが人生を豊かにするものでしょう。考えるにはどうすればいいか、それは教育であり、読書であり、散歩ではないか、と思うのです。