「職場で実践してほしい経費節減ランキング」に思う

職場で実践してほしい経費節減ランキング - goo ランキング
電車で移動しているときなど、携帯電話でgooのランキングを見ることがある。今日もみたのだけど、このランキング。
経費節減であれば役員報酬の削減が一番だろう、と感じた。
経済学者の森永卓郎が指摘している。
第98回
節約した人件費の向かった先

これは去年(2007/09)の記事だけど、これの4ページ目で以下の記述がある。

 そして、もう一つは企業の役員である。やはり「法人企業統計」によると、2001年度から2005年度までの4年間で、資本金10億円以上の大企業の役員報酬(役員給与と役員賞与の合計)は、なんと1.8倍になっている。さらに、先日、日本経済新聞社が発表したデータによれば、主要100社の取締役の2006年度分の報酬は、ここ1年で22%も増えていることが分かる。

 この二つのデータを合わせると、2001年度から2006年度の5年分で、大企業の役員報酬は倍増している計算になる。具体的な額として、日経新聞には、今年の1人あたりの役員報酬は平均6000万円と記されていた。


倍ですよ。倍。従業員の給与はほとんど上がっていないにもかかわらず、また人員削減で全体として人件費は削減されたにもかかわらず、役員の収入は増えている。
経費削減をするなら、まず、役員報酬の削減でしょう。
電気代削減の種々の方法がランキングされているが、確かに、電気代の節約で月間100万円の経費削減になるかもしれない。しかし役員報酬を100万減らせば同じ効果があるでしょう?

6月はたくさんの企業で株主総会が開かれ、「物言う株主」ということばが出てきた。経営陣に対するのは株主であるのだから、株主が納得するような結果を出せなかった経営陣に報酬カットをさせるようになるのはいいことと思う。経費削減として、役員報酬も削減するし、従業員にも意識してもらって、電気代やいろいろな経費を削減するようにお願いすることが大事。そしてもちろん、経費削減で利益が上昇したのであれば、従業員にも、役員にも報酬を与えるべきでしょう。