コピペで読書感想文

インターネットは、小学生も使う時代。
インターネットを検索すると、有用な情報が入手できるが、横着のための道具もある。例えば、ここ。
自由に使える読書感想文

知り合いの小学生に夏休みの宿題はでたか、読書感想文はあるのか、と聞いたところあるよ、との答え。何の本を読もうか悩んでるようでした。

それはともかく、このような(ここかどうかは知りませんが)ネットで探した文章をコピペして間に合わせている人がいるらしい。ニュースになるぐらい多いようだ。
大学生から小学生まで 「ネットでコピペ病」蔓延

読書感想文をコピペで済ませてしまうのはなかなか豪胆だと思う。読書すること、自分で文章を書くこと、が目的なんだけどまるまるコピペでは実際に読書もしていないんじゃないか。

コピペの元を使って、「こういう感想文が見つかったが、私が思うに、・・・・・・」という風にすればいいのに、と思う。用は引用ですね。これを使えば簡単に文字数を稼げるし。

それでもコピペで済ますのは、元の読書感想文の題材の作品を読むのが嫌なんでしょう。
読まずに読書感想文を書くのがいいんじゃないかな。読書感想文をコピペしても内容について先生に聞かれるだろうから、自分で読んでいないといけない。そうであるなら読書感想文についての読書感想文を書けば良い。

ところで、さきのサイトに「こころ」の読書感想文がありました。
以下、読書感想文のあらすじ。
自分の経験(夏休みの間に気になる女の子との突然のデートがあり、友人との約束をすっぽかしてしまった。夏休み後に誤ろうと思っていたら急な引越しで誤ることができなくなった。)で自分の心にわだかまりがある。「こころ」を読むことで何らかの回答がえられるのではないか。で、結論は「友達を裏切ったことを一生公開しなさい」だったようです。

読書感想文って、読書した本の内容と自分の経験との関連付けを強要されている気がしないか? この読書感想文は読書感想文の王道をいっていると思う。すなわち、作品の中にあるいくつかのテーマのうちのひとつを選び、自分の経験に合わせ、何らかの関連性を見出すこと。そして自分の経験にある疑問点について何らかの回答を作品から見出すこと。

にしてもこの読書感想文は面白いね。プロの文章という感じ。オチまで計算されているようだ。個人の経験をつかっているので、コピペするには経験の部分をうまくアレンジする必要があるだろう。そういうアレンジが結構大事なんじゃないかな。まぁ、作品を読まずに感想文が書けてしまうのは困りものだが。