「犬儒派だもの」を読んだ

呉智英の「犬儒派だもの」双葉文庫 を読んだ。

別に呉智英に惹かれたわけではなく、「犬儒派」に惹かれたからなのだが、
私が「犬儒派」を知ったのは確か「キリスト教と笑い」宮田 光雄【著】岩波新書だったと思う。
イェスの言動を記した福音書には、イェスが笑った。という箇所はない。じゃぁイェスは笑ったことが無かったのか?というとそうではない。
イェス自身が笑うことより、イェスの受け答えで周りに苦笑が広がったであろうことを「キリスト教と笑い」は気が付かせてくれる。
 だがそれはシニカルな笑いだ。
そんな感じで「犬儒派」という言葉を知ったのだが、呉智英犬儒派だそうだ。
犬儒派の言葉は面白い。シニカルな面白さであるが、世の中の出来事を斜に見ている。裏から見たり、逆説を述べたりする。
 
 自分では気が付かなかったが、私は犬儒派だったのかもしれない。
行動が伴わないから、「犬」派かな。