顔の見えないコミュニケーション

『ネット王子とケータイ姫』 香山リカ+森健・著

を読んだ。
書かれていることは、まぁ、知っているようなことであるが、書かれていないことで
思ったことがある。
それは日本人が閉鎖的であること。
というのは、知らない人と会話をしないということだ。
顔を知っていても、会話しない。
なんのことかというと、いつも乗る電車の向かいに座るいつもの人と
会話をしない。 当然のように、初めて乗るバスの隣の人と会話など絶対にしない。
最近では電車内にTVがあって、ニュースとかCMとかが流れている。
それを見て思ったこととかを見知らぬ隣の人と会話なぞ全然しない。

しかし人の本質として、他者とのコミュニケーションを望み、新しいコミュニケーションの
相手を欲しがっている。

そこに最近のケータイやネットによるコミュニケーションが入ってきたのだと思う。
現実の隣の人とは会話できないのにくらべ、顔のないケータイでは会話でき、
その会話はとても刺激的なのだと思う。