先日、合奏する機会があった。
一人での練習と違い、他の人の音を聞きながら演奏すると、刺激がある。
刺激があると、集中力も高まる気がする。
そのときは録音しなかったが、録音した方がいいのかどうか気になった。
合奏に限らず、「音を聞く」というのは上達の必須事項だ。
自分の音を聞いて、「よい音」と比べ、なにが悪いのか判断する。悪いところを
矯正して、「よい音」へ近づけることが練習である。
ところが、音というのは一過性のものだから、聞いて、「覚え」なければ
ならない。そこで録音である。
録音すれば比較が楽になる。
しかし本当は集中して音を聞けば「覚えられる」はず。
録音に頼ってしまうと、自分の耳でリアルな音を聞く、音に対する集中力が
駄目になりそうでなかなか録音しようとはしないのだけど、本当は録音して、
自分の音を第三者の耳で反省するのが上達の早道なんだろうな。
将棋の上達方法も対戦後の感想戦が大事と聞く。
音楽も1曲弾いて、自分で再現できるようになりたい。
つまりたかだか5分少々とかだが、まるっきりその5分間を記憶したい。
記憶の再生に5分間かかるように。
それができるような集中力が自分の演奏で発揮できれば、絶対上達する。