音楽大学にもとめること

一般の人たち、いうなればプロではない人たち、の音楽の
楽しみ方は聞くか演奏するか、でしょう。

音楽を専門にする人たちは、とくにクラシックにおいては、
音楽を専門に扱う学校を出ています。

「聞く」人たちのために上等な演奏をする人たちを養成する
ために大学があります。オーケストラを筆頭とする諸々の
演奏家グループやソリストたちはほとんどすべて音楽大学
出ています。音楽大学を出ていない演奏家は大学に行くほど
若くないか、若くしてソリストとなり、大学へ行く暇がなく
なってしまったかでしょう。

では音楽大学をでたら演奏家になれるのかというとそうでは
ない。大多数の音楽大学卒業者は演奏家にはなれない。

彼/彼女らが音楽関係での仕事として、音楽教室の講師という
のがあります。大手の楽器店では楽器を売るだけでなく、
音楽教室を開いて楽器演奏を教えています。
また自宅で楽器を教えている音楽大学出身者もたくさんいます。
多いのはピアノ、バイオリン、フルートでしょう。

しかし大学では演奏技術は教えても教育方法を教えているところ
は少ないようです。
私が行っている音楽サロンのフルート講師に聞いたところ、
「フルートを教える」授業はなかったそうです。

アマチュア楽器演奏家が増えている昨今、「どのように演奏を
教えるか」を大学で伝えて欲しいものです。

生徒の演奏のどこをどのように聞くのか。
悪い演奏のどこを聞き、どう指摘するべきか。
悪いところを改善させるにはどうすればいいのか。

「教えるための音の聞き方」があると思う。
それを知りたい。