「おざなりダンジョンTACTICS」4巻読了

おざなりダンジョンTACTICS? (CR COMICS)
こやま基夫
ジャイブ

マンガ市場は大きいので、出版社も多く、気づかない出版社というものがあります。人気漫画を擁していても、雑誌の売り上げが伸びず、休刊になってしまった例がいくつもあります。有名なのは「超人ロック」でしょう。連載した雑誌が休刊になるケースが多く、いろいろな雑誌を渡り歩かざるを得なかったため、きちんと読もうとすると大変。
この「おざなりダンジョン」シリーズもそういったマンガで、連載雑誌は「月刊コミックNORA]「月刊コミックノーラ」、「超人ロックSpecial」「月刊コミックラッシュ」と変遷しています。
始まりが1987年で息の長いマンガのひとつ。また雑誌の休刊などで話の間が空いているというのもあって、前の話がどうだったか思い出しながら読むことになりました。


連載していると、雑誌の休刊が決まるなどでストーリーのテンポが急変するなど、作家には辛いと思いますが、強制的に終わらせてその後何にもないようなマンガに比べ、何とか続いているのできちんと終わりを迎えて欲しいです。

今は雑誌として本屋で見かけることはなく、電子書籍として連載していたためか、私は単行本が出ていることを知りませんでした。ふとしたきっかけで作者のこやま基夫のツイッターを知り、フォローしていたら最近本書が出版されることを知り、購入しました。

おざなりダンジョンの世界観は既に完成されており、キャラクターもほとんど出尽くしていると思います(もしかすると新しいキャラクターが出てくるかもしれませんが)。それぞれのキャラクターも十分以上に掘り下げられており(ここまで各キャラクターが掘り下げられて描かれている作品は稀有でしょう)、世界にどっぷりつかることの出来る良品です。