入試でカンニング

ネットの利用の大きなサービスのひとつが、Q&Aサイトでしょう。
何か分からないことに対して質問すると、親切な回答者が回答してくれます。

大手のサイトではそれぞれQ&Aサイトを持っていますが、中堅では同じQ&Aサイトを共有しているようです。Googleで検索すると、OKWaveのQ&Aと同じ文言のQ&Aが上位にずらずら並んで邪魔だなぁ、と感じる人は多いのではないでしょうか。

そんなQ&Aですが、質問すると結構早く回答が返ってきますし、大体において合っているようです。変に間違った回答だと、他の回答者が指摘するからでしょう。

こういったネットのサービスを使って問題解決をするのは悪いことではないでしょう。社会においては自分で解決するのも人に任せて解決するのもどちらでもかまわないわけですから。むしろ人を使って問題解決するほうがお金を稼いだりします。

今回、京都大学や早稲田大学、同志社大学など上位の大学大学の入試で、試験時間中にQ&Aサイトに投稿し、時間内に回答が投稿されました。うまく回答を見ることができたのであれば、苦労なく試験の解答を(しかも合っている)入手できたわけです。
程なくして、投稿された問題が入試問題であり、しかも試験中に投稿された、とあって騒然となりました。今日のニュースでも大きく取り上げられています。

大学を学生を現実社会に送り出す養成機関と考えるなら、現実社会でも使われる方法で試験を突破したってかまわないじゃないか、という意見もあるでしょう。IT社会でネットをうまく使うことが求められてきているのは実際そうなので、うまくネットを使えるのは時代にマッチした人材だ、ということができます。

しかし大学では要領のよさを学ぶところというのは3番目か4番目かといった低い価値でしかありません。自分で考え、問題を解決できる能力を育てるのが第一です。そのためにネットを使って情報収集をするのはあるわけですが、大学で学び、特に卒業研究などで必要なのはネットで回答を求めることではなく、ネットや文献、実験を通してたくさんの情報を趣旨選択し、自分の意見を作り上げることです。いうなれば、Q&Aサイトで回答を得るのではなく、回答を投稿する側に回ることです。

当然ながら人ひとりの能力には限界があり、すべての質問に回答できるものではありません。専門外の分野などであれば質問する側に回って回答を希望するのもいいでしょう。

別にカンニングで合格してもいいんじゃないかな、という気もしますが、それには卒業をもっと厳しくして卒業に見合った学力を保証してほしいものです。入学は拒まず、ただし学業評価は公平に。追いつけないなら去らせるべきで、その場合も別の大学で勉強しなおせるような社会になればいいと思います。
今の大学の内容では今回のようなカンニングは認められないでしょうね。大学側も対策するようですし。
これで携帯電話の電波をジャミング(妨害する)装置を持っている会社は特需ですね。
今後も入試に限らず、国家試験なんかでもジャミング装置は人気がでるんじゃないでしょうか。