こんなオークションもあったのか。

年末から今年にかけて、ペニーオークションの胡散臭さがネットを賑わし、サイトの経営者は1月31日でサイト閉鎖で逃げ始めたようですが、新しいタイプのオークションが営業してきましたね。

スクラッチオークションを自社ウェブサービスの一つとして導入してみませんか?

80万円でウェブサービスを買いませんか? という営業ですね。儲かるかどうかというと難しいでしょうね。
ここで「スクラッチオークション」という聞きなれない言葉がでてきました。
普通のオークションは値上がりしていって最高値を出した人が落札するのですが、これはだんだん値が下がり、早い者勝ちというものです。オークションという言い方がおかしい気がしますけど、バナナの叩き売り商法といえば分かりやすいでしょうか。
「バナナ一本100円だよ。買う人いないか?何?高い、よーし、80円でどうだ?
 まだ高いだ?よし、60円!。買う人いないか・・・? 分かった50円でどうだ!
 まだ高い? よし、40円。これ以上は負けられねぇ・・・」
「買った!」
というような感じで値段がどんどん下がっていくものです。これで誰かが「買った!」といわない限り、値段がどんどん下がるという仕組み。
ペニーオークションと似ているのは、価格を知るために、「スクラッチ」という入札をしないといけないこと。一定の参加料を払い(たとえば1回のスクラッチで500円など)、価格を確認して、その価格で購入する、と決めれば購入する権利(落札)することが出来ます。スクラッチをすると、スクラッチ料の半額(たとえば500円なら250円)が今の価格から下がります。10万円の商品に20人が500円のスクラッチ料で参加すると、250×20で5000円が下げられ、9万5千円が価格になります。サイト経営者側は1万円を売り上げます。10万円の商品を9万5千円で売るので5千円マイナスですが、1万円の売り上げの半分が利益になります。

なかなか面白そうな仕組みですけど、お試しサイトを見ると全く安くなっていないので、サイト利用者が増えないでしょう。このオークション参加者にメリットがなければねぇ。
先ほどの例ですけど、20人の入札で最後の入札者が購入を決める(落札する)と、9万5千円+500円の9万5千5百円で購入することになります。
スクラッチしなければ現在価格が分からないので、本当に欲しいものしかスクラッチしなくなるように思います。すると、殆ど値下がらず、売れないことに。

これもシステムを管理側がいじれるので、サクラを使うなどして価格操作できそうです。
このシステム宣伝だけではユーザーへの訴求力がないので、もし運用するウェブサービス業者がいたら、どのようにユーザーへアピールするのでしょうか?