貧困とは何か

池田信夫氏のブログで、貧困率の話題がでています。

「貧困率」についての誤解

先週の朝日新聞で、日本の貧困率は14.7%でOECD諸国で第4位だ、と言う内容がでて、驚いた人もいたようです。

総研と言う名前に踊らないようにしないと。

この貧困率の求め方は、家計収入の中央値(最も人口の多い収入価格帯)の半分以下の人口です。4人世帯とか二人世帯とかで計算が変わるのですが、まぁ簡単に言えば生活保護に当たるかどうか、と言う感覚でいいと思います。
池田氏はこの日本の貧困率の収入ラインを諸外国と比べ、一番高いことを示して、この貧困率は意味がない、としています。比較として絶対的貧困率を出していますが、絶対的貧困率は1日の収入が1アメリカドルに満たないものを指していて、各国の物価の影響を考慮していないのでこちらもあまり良い指標ではないでしょう。

生活保護がひとつの指標になると思います。生活保護には収入のほかいくつかの条件があるのですが、生活保護基準となる生活費を基準にして、手取りが生活費以下の場合に貧困、とみなすのがいいのかな、と思います。

ただ世界的に、貧困率を比較して論述等をするには、共通の計算方法が必要なので、それは絶対的貧困率でも相対的貧困率でもかまわないでしょう。

その指標をどう使うか、と言うことが問題です。結果が先にあり、それに似合うような指標をもってきているだけなので、新聞発表にしろ池田氏の論法にしろ、結果ありきなのではあまり発展的なものではないでしょう。