公約違反と言うにはまだ早い

テレビでは出ませんが、ネットで話題になっているのが、記者クラブの会員以外のジャーナリストの会見出席からの締め出しです。

これは何かというと、政府の記者会見の公開についてです。
私たちはテレビで記者会見の模様をニュースで見ますけど、ジャーナリストは記者会見のその場にいて、質問して会見者の言質を取りたいわけです。ところが記者会見を取り仕切っているのが記者クラブで、記者クラブはクラブの会員でないと記者会見の会場への入場を認めない。これについて、鳩山総理や小沢幹事長は、「民主党が政権をとったら記者会見の出席はオープンにする」と公言していました。
そして政権をとって最初の記者会見が昨日の夜から開かれたのですが、完全に公開されたとは到底言えない内容でした。特に、WEB上でニュース配信をしている
ネット主体のメディア(J-CASTとかですね)が記者会見会場に入れず、そのため今日のネット上では「公約違反だ!!」とネットメディアで活躍している人たちは息巻いている訳です。

では全く内輪だけでの記者会見か、と言うとそうではなく、以前は入れなかった海外メディアのジャーナリストたちは何人か入れたようです。

記者会見の開き方として、政府が記者クラブに任せる方法はどうか、と思いますが、急にすべてを開放するわけにはいかないでしょう。最悪、暗殺だって起こりえるわけで。

記者会見をオープンにするにはそれなりの準備が必要でしょうから、これから段々と会見方法が整備され、希望するジャーナリストは誰でも会見に出席できるようになるといいですね。

少なくとも、1日や2日で公約違反だ、と騒ぎ立てるのはちょっと気が急きすぎでしょう。

何回かの記者会見の開かれ方を見つつ、どう改善しているか、あるいは全く改善の気配も見せないようであればそこで「公約違反だ」とすればいいと思います。