マナーとモラルのあいだ

電車という世界は、マナーとモラルの境界が見られる世界ではないでしょうか。

この前目にしたことです。
始発の電車で出発を待つあいだ、ドアの前で出発のベルを待っている人がいました。何かというと、出発までちょっと時間があるのですが、ドアから中には入らず、入り口の前で待っているのです。後から来る人はその人の横をちょっと迷惑そうに入ります。私がそう思っただけかもしれませんが。
こちら側のドアはその人が降りるところで開くのでしょう。出来るだけ速く乗り換えや階段へ向かいたいので、ドアの一番近いところを取りたいという気持ちは分かります。私はこちらのドアが出発してからはじめて開く駅でその人は降りるのだろう、と考えました。入り口で立ち止まって後から来る人の道を狭めるのも先に出るのであれば、まぁ分からないでもないか、とも。混雑している車内であれば、奥にいて降りるのに「すいません、降ります」とするより親切かとも思います。
さて、私はその人より先に車内にいて、ドアに程近い吊り輪につかまっていました。しばらくして駅に着き、始めてのこちら側のドアが開きます。私は降ります。その人も降りるのかな、と思ったら、一旦降りましたがそれは車内の人が出るからで、再びその人は車内に乗ります。

電車では降りる人が先、というのはマナーでしょう。

満員電車でドア付近を獲得するために出発直前に乗車する、というのはモラルの問題かな、と思います。

もしかしたらモラルの問題にもならなく、当然の生活の知恵、なのかも知れません。

しかし、私はその人が最初の駅で降りるのではなかったことに、モラルの低下を感じました。

しかしこの人を題材にブログに書くのもモラルが低いことなのかも。