入札者は主催者と無関係かどうか?

オークションというのは、最も高い値段を示して、その金額+手数料を支払って主催者から商品を購入するのですが、新しい感覚のオークションゲームがでました。
ヤスオク
です。

こちらのサイトで、どういう仕組みで主催者が儲かるのか解説しています。
いぬビームさんの、
新感覚オークション「ヤスオク」の仕組み
です。

15円単位での入札で、入札するには手数料が必要だ、という仕組み。
1回の入札にかかる費用は75円。
15円で落札すれば75円+15円で90円の費用がかかります。
1回の入札で落札できれば、落札価格+75円が費用となりますが、落札するまで100回入札したら、7500円が入札費用にかかってしまいます。
二人で互いに入札していて、100回で落札できた、としたら、200相手と合わせて200回の入札があり、商品価格は3000円での落札ですが、実質10500円で購入することになります。
いくら通常価格が6000円で、半額で購入できた、としても10500円も支払うことになります。
通常価格より高い費用を主催者側に支払うのですから、一部で詐欺くさい、といわれても当然でしょう。
まぁ、ゲームですからね。

問題が起きそうなのは、入札参加者です。もし、入札が一人で、0円で落札すると、主催者側は商品代ー75円の丸損です。主催者側の関係者が、サクラとして入札すれば(入札費用は主催者側もち)、どんどん値上がりするでしょう。しかも落札できないと、入札費用を支払っただけ、ということになりかねません。
主催者側のサクラは、最大でも入札回数の半分の回数を入札しますが、これはつまり入札費用は半々なので懐は痛まない。アマゾンで商品を購入するようですので、最低落札価格は予想されます。アマゾンからの購入費用がX円だとすると、入札回数(X/75)回で入札費用によって商品が購入できます。1回の入札による価格上昇が15円ですから、(X/75)*15 = 0.2X つまり、アマゾンの価格の2割で(追加)入札費用のみで(追加終わり)元が取れます。(追加)さらに、最終落札価格を主催者は受け取るので、実質、アマゾン価格の1割で元が取れることになります。(追加終わり)間違えました。価格上昇は15円ごとで、入札費用は75円なので、1割じゃないですね。
正確には映像奮闘記さんのエントリが詳しいです。
ヤスオクと人間心理、上手い商売
元の価格(アマゾンの価格)の約16.7%で元が取れるようです。


利益を出すにはさらに入札してもらう必要がありますから3割とか4割ぐらいの価格で落札されるだろうと思われます。4割だと、2割の倍ですから、商品価格丸々が儲けになります。(追加)1割で元が取れるから、価格の4割で落札されたとすると、落札価格4割のうちの3割分の価格分プラス、それ以降の入札回数(3割分の価格÷15)×75の分が利益になります。
つまり、1割16.7%の価格からさらに150円(つまり10回の入札)があると、それだけで150円プラス75×10の900円が主催者は儲かるわけです。(追加終わり)

入札すると、落札したくなるものですから、どんどん入札を繰り返し、思ってもみない費用がかかる人がでてくるでしょう。先ほどの例のように、正規価格より高くなってしまい、「詐欺だ」と訴える人がでるんじゃないでしょうか。

まぁ、入札のシステムで、通常価格の4割などを入札回数の上限として歯止めをかけるようになるんじゃないでしょうか。

追記:
どうも賭博法に引っかかるような気がします。時々オフィスでオールスター戦の勝利を当てるトトカルチョをして、賭博法で書類送検された、というニュースがありますが、それと同じような仕組みに思えます。しかもあくどいのは、落札しても実際の価格より多く支払わなければいけなくなる場合がある、ということです。落札して、元の価格より高くなる場合、元の価格を上限として落札者は正規金額以上を支払うことの無いようにするべきですね。