SONAR VS 使用感

金曜日に届いたRoland V-STUDIO 100 ですが、ちょっと使ってみた感想です。

(1) ソフトの使い勝手が良くわからない。
 SONARは現在 Sonar 8 になっています。長年のバージョンアップで、初めて使うには敷居が高いです。直感的には分からない部分が多い。分からないのでヘルプを開いたり、マニュアルを読んだりするのですが、専門用語が多くて分かりづらい。
ソフトの中で、いろいろな部品があるわけですが、どのように関連付けられているのか、コンセプトはどうなっているのか、といった概念的なところの説明がありません。こういった概念は「概念」であるため、使っているうちにユーザーごとにそれぞれの感覚があるのですが、作り手がイメージしている概念というのがあるはずで、それをまとめられたら助かるのに、と思います。
 たとえば、AudioとMIDIの扱い方。シンセサイザとMIDIとAUDIOとの関係。プラグインの名前と機能の関連付けはどうなっているのか。プラグイン自体の説明書はどこにあるのか。日本人が使うので名前を日本語にしろ、とまでは思いませんが、エラーメッセージなどの文章は日本語にして欲しいです。
(2) 無い機能。
 SONAR VS にはステップシーケンサー機能がありません。ピアノロール画面はあるので、この画面でMIDIのチャネルの編集をすることになります。
 音声の編集機能であるV-Vocalもありません。
 たいていのソフトがそうなのですが、無い機能についてはすぐに分かるようにはしてくれません。たとえば楽譜作成ソフトですが、5連譜以上はできません、とか2連符ができません、とか休符を含む3連符あるいは同じ長さでない3連符(詩文音符+8分音符の3連)は譜面入力できません(SONAR VSではこれができません。不具合に近いです。楽譜の機能についてはおまけでしかない、といったことでしょう)、とか。

まだ1曲も作っていないのですが、使い勝手がいまひとつです。音源的にはそれなりなので、他のソフト(MusicMaker2とか)から使うというのも手でしょう。
また、V-STUDIO 100のオーディオI/Fでは無く、すでにもっているQuataFire 610をインターフェースに指定して使う、というのも良いかもしれません。

良いところ。
 (1)マルチCPU対応。せっかくのマルチCPU環境なので、使わない手はないですから。
 (2)WASAPIに対応したこと。Vistaから、パソコンの音声に対する取り扱いについて新しいドライバが提供されました。それがWASAPIで、既存のMMEとは違って、低レイテンシを実現しています。ASIOが広まったのはそのレイテンシの低さですから、特に新規にドライバを入れることなく、低レンテンシが実現されれば、ASIOの勢いが鈍るかもしれません。詳しくは分からないのですが、ASIOで実現できていない、複数のインタフェースを低レンテンシで同時に扱える、となったらアドバンテージは大きいでしょう。

なにはともあれ、1曲作ってみないとねぇ。