本音と建前はストレスを生む

人事部への「告発」が社内に筒抜け・・・。情報管理ができない役員と、部下に報復する上司(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース

内部告発が機能していない企業は結構多いのでしょうか?
この記事に限らず、内部告発をしたら社内で不利益になった、という話は良く聞きますし、裁判になってニュースとなっているのもあります。最近ならオリンパスでしょうか。

たいていの会社ではコンプライアンスを守るためとか体の良いことを言うために社内告発ができるような仕組みを作っているようです。対外的に社内告発ができるような仕組みがあると、その会社は信頼できるといえそうだから。しかしてその実態は何の意味もないばかりか逆に告発者が不利になり、社内告発をすると馬鹿を見るようになっています。
社内告発は人事部が管理します。なぜなら社内告発にいたるような事象というのは会社内でのある人の行動であるからです。たとえば違法性の高いコピーソフトの利用であるとか、パワーハラスメントであるとか。これらの問題の解決には人事による懲戒処分が必要になるであろうからです。
ところが人事部は事なかれ主義が蔓延していて、本来ならばしてはいけない当事者の上司に情報を伝えてしまう。
空気を読んで仕事をしましょう、というのがサラリーマンの処世術になるのでしょう。本音と建前を使い分けることなのです。
正社員ではない生き方として派遣や契約社員というのがありますが、よく言われる
理由として正社員として雇ってくれなかったというものだけではなく、正社員が受けなければいけないストレスというのがあるのでしょう。
むしろこちらのほうが多いかも。
理由なんてひとつだけのはずはなく、複数の理由が集まり、その結果として一定の境界を越えたから派遣なり契約社員を選ぶのでしょう。

正社員を増やそうとするのはいいですが、会社内の環境正常化をしないとまた別の不幸が蔓延するような気がします。

雇用の流動化(首になっても次の仕事が見つかりやすい)が促進すれば、社内告発も増えて社内環境正常化につながるかもしれません。