日本にも階級はあるんですよね

日本でトップ企業といえばやはりトヨタでしょう。

トヨタの社名は創業者が豊田さんというわけで、豊田家の人たちはトヨタ社でいろいろと重要な役どころになっています。豊田市は日立と同じように、会社名が市の名前になったものです。
今の豊田の会長は張さんで、社長は渡辺さんです。副社長は豊田さんですが、トップもセカンドも豊田さんではありません。社長も3代続いて豊田さんではありませんでした。トヨタの家族経営というイメージは払拭されていた、といえます。
そのトヨタですが、今期は赤字になるそうで、昭和16年以来、初めてだそうです。通常の会社なら、赤字になったらトップの人事が変更されるでしょう。トヨタもそのようです。今期が終わったら社長交代となり、創業家の豊田副社長が社長二就任するだろう、とのことです。まだ正式に決まっているわけではないということですが、まぁ、そうなるでしょう。
トヨタ 高まる創業家への期待 来年6月、章男副社長にバトン?

豊田社内での豊田さんの権力は絶大で、まさに殿様、といった感じみたいです。
トヨタの場合、下っ端社員は関係ないですが、役職のある人たちは社内の競争に躍起になっているようで、うまく豊田系列の中に入り込もうとしている要に感じられました。ちょっと中で仕事をしていたときのことですが。
ちょっと豊田さんが職場に見に来る、といったらてんやわんやの大騒ぎ。役職は何とか目に付けてもらおうとありもしない見栄を張るようです。
トヨタはとても、本当にとても大きな会社なので、それはひとつの国家のようなものです。そうなるとトヨタ社内での人物関係は階級社会です。
そして豊田家はトヨタ社内での求心力がある。戦国大名に仕える家臣のようなものです。豊田さんが社長になると、トヨタという擬似国家はひとつにまとまるでしょう。そうなると強い。不況のさなかに社長交代となるかどうかが注目ですね。