ネットワークゲームのゲームバランスとRMT

私はネットゲームをしないのだけど、興味はあります。ゲームとしてより、その現実と夢想との間にあるという機構に。
こんな記事がありました。
仕事なにしてるの?え・・・リネージュ2?は?w (ホームページを作る人のネタ帳)

ネットワークゲームでは独自の通貨があり、現実との通貨との取引を行うことで、お金儲けをしている人がいます。ネットワーク上の仮想通貨と現実通貨との取引については規制する法律がありません。通信にかかわる法律(不正アクセス禁止法とか)の援用で逮捕しているようです。逆に言うと、法律を守っていれば、ネットワークの通貨と現実の通貨をトレードしてお金を稼いでもいいわけです。それを使って生活費を稼いでいた人の話が上記の記事です。
ゲームの提供元が不正を無くすべく活動しているので、1年半で普通の生活に戻れたようですが、中国の人たちはこのRMTというしくみ(RPGでアイテムをためたり経験値を積んだりして作ったキャラクタを売るなどで設ける仕組み)のために人海戦術をしているらしいです。
面白い話だったなぁ、という感想でしたが、次の記事を見つけたので関係しているよな、と思ったしだい。

ネトゲのキャラクターは死ぬべきである (へだちの日記)
仮想世界では長くプレイしているキャラクターは途方もない経験値を積んでいて、新規参入のゲーマーと古参のゲーマーとでギャップがあり、ゲームバランスを欠いている。というところから、ゲーム中でもキャラクターは死んだ方がいい、という話になっています。
コメントに書かれていましたが、現実として、ネットワークゲームはプレイ時間などで課金して設ける仕組みになっていて、もしキャラクターが死んでしまったらプレイヤーはゲームをしなくなり、設けることができなくなる。それはできないからキャラクターが死ぬ、という設定は難しいのではないか、ということ。またこれはプレイヤーがせめてゲームの中では現実の死を超越していたい、ということでもあるでしょう。
しかしゲームバランス以外に、ネットゲーム管理では不正に、あるいは正規のプレイであっても、普通なら達せられないようなキャラクターを育て、現実世界で通貨やアイテム、キャラクターなどを売買するようなゲーム世界を脅かす現象がでているのも、キャラクターが死なないということの弊害かと思われます。ゲームバランスが悪いため、ゲームを楽しむのを目的として、ゲーム内通貨であるとかキャラクターであるとかを現金で購入する、というプレイヤーが現れてしまう。またバランスを正常に近づけるために、管理者を立てておかしな行動をしているプレイヤーがいないか監視をしていたりします。
ネットゲームのキャラクターは死ぬべき、というのは上記のRMTの問題も絡んでくるなぁ、ということ。ゲームバランスはゲーム内だけではなく、ゲーム世界と現実世界とでトレーディングが行われるので、ネットゲームのシステムはゲームそのもののシステム以外に社会システムとしてのゲーム内法律が必要になるだろうなぁ。